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040)軟水・石鹸Q&A
- Q12.塩素除去シャワーヘッドで軟水のお風呂になるの?【2008.6.16】
- Q11.軟水のお風呂は、石けんを使わなくてもぬるぬるするの?【2008.6.9】
- Q10.軟水のお風呂に入ると、アトピーが治るの?【2008.5.9】
- Q.9 軟水器を通すと、茶色い水がでる?
- Q8.軟水、純水の違いってなに?
- Q7.本当に肌にやさしい、究極の洗顔方法は?(実践編)
- Q6.本当に肌にやさしい、究極の洗顔方法は?(理論編)
- Q5.水質の違いで、石鹸はどんなふうに変わるの?
- Q4.自分の肌に合う、洗顔用石鹸の選び方は?
- Q3.軟水で顔を洗ったあと、どうしてしっとりするの?
- Q2.軟水(ソフトウォーター)で顔を洗ったら、どうなるの?
- Q1.軟水(硬度ゼロ)のお風呂に入ったら、どんな感じ?
Q12.塩素除去シャワーヘッドで軟水のお風呂になるの?【2008.6.16】
最近、塩素除去してくれるシャワーヘッドタイプの浄水器が定着してきています。
中には「軟水化」するとうたった商品もあるようです。
基本的には、塩素を取るか取らないかは、軟水硬水とはまったく関係ありません。
あくまで、硬度があるか無いかが問題です。
そして、塩素除去シャワーヘッドでは、硬度を除去することはできません。
軟水化するには「イオン交換樹脂」が必要です。
その表面に、硬度が付着してくれると、軟水化します。
(セラミックや磁石の力で軟水化する・・・という商品もありますが、まだ科学的に証明されていません)
では、シャワーヘッドにイオン交換樹脂を詰めればOKか?というと、また問題があります。
軟水化には、ある程度の時間、ある程度の量のイオン交換樹脂が必要だからです。
硬度が高い硬水だと、イオン交換樹脂をたっぷり使わなければ、反応仕切れません。
流水のスピードも、速すぎると反応できず、硬水が硬水のまま通過してしまいます。
ということで、シャワーヘッドにイオン交換樹脂を詰めても、硬度漏れ(軟水化できない)が発生します。
硬度をほんの少しでも落とせればいい、という目的なら別なのですが、今のところ硬度ゼロの軟水(超軟水)を目指すならば、据え置き型で、ある程度の容量の軟水器が必要です。
※容量の目安としては、再生サイクルなどを考えて、5リットル程度あった方が嬉しいかな?という感じです。
もちろん、原水硬度、家族の人数や1人の水使用量によって、どれくらいの容量の軟水器が良いかは変わります。
2008年06月17日 01:16
Q11.軟水のお風呂は、石けんを使わなくてもぬるぬるするの?【2008.6.9】
初めて軟水のお風呂に入ったり、軟水で手を洗ったときには、強烈なインパクトがありますよね。
『軟水=ぬるぬる(つるつる)する水』
という記憶をされる方もいるかもしれません。
でも、軟水を使って劇的にぬるぬる(つるつる)するのは、あくまで石けん併用時の話です。
石けんの原料油脂が、肌にちょっぴり残ることで、あの激的なつるつる感が生まれます。
石けんを使わずに軟水に触れた場合、ほとんど何も感じないというのが、普通の感覚です。
しかし、中には”石けんを使わずに”軟水のお風呂に入っただけで、ぬるぬる感やとろみを感じられる方もいるようです。
その場合、理由はいくつか思い当たります。
1.Naの増加
軟水器を通すと、水の中のCaイオン→Naイオンに置き換わります。
ごく少量ですが、Naイオンにはとろみを感じさせるという特徴があります。
その特徴を利用したのが、炭酸Naや重曹の入浴剤であり、天然温泉の場合「単純ナトリウム泉」ということになりますね。
(このケースだと、軟水器を導入された直後によくあるようです。使い続けると、だんだん慣れて分からなくなります。そして、慣れたころに硬水のお風呂に入ると違和感にビックリします)
2.洗顔料やボディーソープ成分
石けんというと、固形の石けんや無添加石けんを思い浮かべる方もいますが、液体の洗浄剤など(いわゆる合成モノ)を使ったときも、石けんカス状物質が発生します。
例えば、理論的には「石けんカス(脂肪酸Ca)は発生しない」と言われている、アミノ酸系界面活性剤を使ったときでも、硬度ゼロの超軟水と硬水(硬度60程度の水道水)で肌の感触が違うことは、私も確認済です。
(このケースは、まったく肌を洗わずさら湯にドボンとつかった場合は当てはまりません)
3.肌が敏感
肌が敏感な方は、軟水硬水の微妙な差をキャッチすることがあるそうです。
例えば、アトピーの方が軟水風呂に入って「アトピーが良くなった/悪くなった」などの変化があることがあります。
私は洗浄剤の影響が強い(水そのものにはアトピーを変化させるほどの力はない)と思っているのですが、その方の肌が感じるということを否定もできません。
ときには、プラセボ効果(先入観でイメージしちゃうとおりに肌が感じる)という場合もありますが・・・。
4.浴槽に残った洗浄剤が溶け出す
これは、あまり想像したくありませんし、レアケースですが、お風呂用洗剤のすすぎ残しが湯船に溶け出してくるということも考えられます。
その場合、浴槽のすすぎを念入りにされるか、無添加石けん系のお風呂用洗剤で洗った方が安心かと思います。
(井戸水の場合、またはお湯を沸かしなおして何日か入浴する場合、菌が増殖してぬるつく・・・ということも無くはありませんが、やはりレアケースでしょう。もしそうなら、色や匂いも出るかと思いますが・・・)
・・・という感じです。
※もし軟水器を導入されてから、何か心配なことが発生したら、まずは軟水器メーカーさんに問い合わせてみてくださいね。
2008年06月09日 15:29
Q10.軟水のお風呂に入ると、アトピーが治るの?【2008.5.9】
軟水について興味を持たれた、アトピーの方からよくご質問をいただきます。
「家族or子どもor自分)がアトピーで、非常に悩んでいます。
軟水のおふろで赤み・痒みを軽減(改善)することはできますか?
あと、軟水は天然温泉(単純アルカリ泉)とは違うのでしょうか?」
非常に切実な、切羽詰った感じのお問い合わせが多いので、私も真剣にお答えしているのですが、その内容はこんな感じです。
-------------------
軟水のお風呂で、アトピーを治すことはできません。
それを言ったら、薬事法違反になってしまいます。
(そういう強い言葉は魅力的ですが、悪徳商法にありがちなPRのパターンなので、ご注意くださいね)
軟水を使うことで、
・肌に強い洗浄剤を使わなくてすむ
・無添加石けんを使っても石けんカスが出ない
・スキンケア用品のなじみが良くなる
・・・と、こんなことが起こり、人によっては劇的に影響する場合があります。
(洗浄剤の残留はもちろんですが、石けんカスの残留もアトピー悪化の一因ということは、東農大の研究で明らかになっています)
※ただし、食品や環境など、スキンケア以外の要素にアレルギーを持っている方にとっては、焼け石に水・・・ということも良くあります。
------------------------
さて、温泉の件です。
軟水は「単純アルカリ泉」と似ている成分ですが、まったく同じではないです。
どちらかというと、天然温泉より軟水で作った人工温泉の方が、水質がはっきりしているという点から、より安心というのが、私の持論です。
湯治という言葉もありますが、毎日軟水のお風呂に入っていると、1年2年・・・と経つうちに、だんだん肌の調子が良くなってきたという声もよく聞かれます。
(それも、老人介護施設で行われた研究があります)
結論としては、アトピーの方に軟水が合うか合わないかは、試してみないと分からないと思います。
赤ちゃん水(純水)洗浄、軟水銭湯、メーカーさんのモニターなど、気軽に試すことができる時代ですので、一度お母さん(ご家族)の肌で試してみてはいかがでしょうか?
軟水はしょせんただの水なので、軟水を使って症状が悪くなるようなことはほぼ無いのですが、一つ注意点は、合わせて使う洗浄剤・スキンケア用品の成分も、安心なものを使わなければならないです。
(実はそれを選ぶのが、一番難しいんですけれどね・・・)
------------------
とにかく、いきなり軟水器や、高額なスキンケア用品を使わなくてもいいんです。
例えば「洗い方」を変えるだけで、お肌が良くなることもありますから。
自分でも気づかない「肌に良くない習慣」を探して、見つけて、1つ1つ潰して・・・を続けていくうちに、肌は絶対に変わってきますよ。
あまり期待過剰にならず、かといって希望も失わず、できることからコツコツ改善していきましょう☆
2008年05月10日 01:13
Q.9 軟水器を通すと、茶色い水がでる?
軟水器を使っていて「茶色い水が出る」というご相談がありました。
その件で、径書房さんからイオン交換樹脂メーカーに問い合わせたところ、以下のような回答がありました。
・茶色い水は樹脂の色で、イオン交換樹脂というものからは多かれ少なかれ色が出てしまう。(中には色を止める加工をした樹脂もあるが、ほとんど市場に出回っていない)
・特に、何日か置いたあとの水は茶色くなりやすい。
・茶色い水は、飲んだとしてもまったく害はないが、気になるなら流して捨てて欲しい。
・使い続けていてずっと茶色い水が出るか、そうでもない(見た目に分からないくらい)かの差は、樹脂の製造ロットによって差がでるのかもしれない。
・・・ということです。
各社軟水器を使う際には、参考にしてくださいね☆
2007年07月04日 23:37
Q8.軟水、純水の違いってなに?
軟水と純水の違いについて、分かりにくいという話をよく伺います。
そこで、ごくごく簡単にかみくだいて解説させていただきますね。
(ご質問いただいたKさん、どうもありがとうございます♪)
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●Q1.軟水セミナー中の実験で、試薬(硬度指示薬)を用いて
軟水と硬水の色の変化を示したが、
試薬はカルシウムのみに反応するものなのか?
それともマグネシウムなど他の鉱物成分にも
反応するものなのか?
↓
「硬度」に反応します。
「硬度」=カルシウム&マグネシウム
純水も、軟水と同じように試薬では反応しません。
--------------------------------------------
●Q2.軟水と硬水の違いについての説明の中で、
水中のカルシウム濃度と石鹸の泡立ちの関係について
言及があったが、マグネシウム濃度は石鹸の
泡立ちと関係しないのか?
↓
はい、関係します。
Mgは、カルシウムと同様、石けんと結合して泡立ちを悪くします。
ただ、Mg石けんはカルシウム石けんと違って保水性がある、
べたついたものになります。
(つまり、石けんカスにも乾燥させるものとしっとりさせるものが
あるということです。
もちろん、含有量で言えばカルシウムの方が断然多いのですが)
純水を使っても、軟水と同じように石けんカスは
発生しません。
洗い上がりの感触も、ほぼ軟水と同じです。
--------------------------------------------
●Q3.肌にとって純水と軟水ではどちらを用いるのが
良いのでしょうか?
(もしも「汚れを落とす」という観点と「スキンケア」という観点に
おいて相違があれば言及をお願いします)
↓
純水・・・何も含まない水
軟水・・・カルシウム・マグネシウムのみ取り除いた水
というのが基本です。
純水の方が、人体に有害な(?)その他微量成分を取り除ける
という意見もありますが、逆に純水は物を溶かし込もうとする
性質があるので、お風呂には向かないという意見もあります。
(物を溶かし込もうとする・・・という部分については?なところです)
スキンケアについては、肌に何か有効成分をくっつけたいのであれば、
結局Naなり、その他保湿成分を溶け込ませる必要があるので、
コストパフォーマンス的に、純水を使う意味はちょっと薄いでしょう。
軟水は、Ca&Mgを取って、代わりにNaを放した水になるので
「汚れを落とす」という意味では、より汚れを落としやすくなっています。
また、お風呂にすると、Naという保湿成分が若干溶けているので、
単純温泉に近い水質のお風呂になります。
スキンケアの観点からしても、純水との差はほとんどありません。
実際肌に使うことを考えると、今のところ一般的な純水器は
現実的ではないです。
大型のものは高く大きく、小型のものは点滴のような水量で
処理される機種もあります。
あと、捨て水というのもできてしまって、これも機種によっては
通過させた水の半分くらいの量が排水になります。
軟水器は、純水器に比べてぜんぜん処理が早いので、
もちろんお風呂にも使えます。
※ちなみに・・・
純水器の欠点(特徴)は、瞬間処理水量が少ないことです。
点滴というのは言いすぎのようですが、実際少し前までの
小型純水器はそんなもんだったのですよ。(^_^;)
最近では、処理能力の高い純水器も出てきているようですね。
純水器の性能表示は、1日何リットルという表示が多い
のですが、日常的に洗い物で利用するなら、
○○L/日
ではなく、
○○L/分
の情報が必要です。
特に、シャワーは8~12L/分くらいの家庭がほとんどなので、
あまりがくっと下がらないものを選ばなければなりませんね・・・
--------------------------------------------
●Q4.洗髪には純水と軟水ではどちらを用いるのが
良いのでしょうか?
(もしも「汚れを落とす」という観点と「ヘアケア」という観点に
おいて相違があれば言及をお願いします)
↓
上記理由で、純水を洗浄に使うのは、現実的ではないです。
あと、純水を使う必要性もあまりないと思われます。
半導体なんかは純水で洗ってますが、人間の肌はそんなに
清潔にする必要もないですし、すぐ皮脂とか出てきちゃいますし。
肌や髪には、軟水プラス浄水で、硬度と塩素(その他ゴミなど)を
除去するのが、現実的に最良の組み合わせだと思います。
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●Q5.衣類の洗濯には純水と軟水ではどちらを用いるのが良い
のでしょうか?
↓
衣類を純水で洗うなんて、もったいなすぎます。
例えるなら、ラーメンのスープに、最高級のフォアグラを
溶かして、1杯1万円で食べるようなものです。
「え?これフォアグラ入ってるの?味わかんないよ~」
みたいな状態になります。
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●Q6.食器洗いには純水と軟水ではどちらを用いるのが
良いのでしょうか?
↓
同じく、軟水・純水では結果がほぼ同等レベルで、
コストが全然違ってしまうので、軟水がおすすめです。
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●Q7.イオン交換樹脂を用いた軟水器では水中の
ナトリウム濃度を上昇させるとの説明がありましたが、
石鹸の泡立ちにおいては、純水と、ナトリウム濃度を
高くした軟水とではどちらが良いのでしょうか?
↓
水中のNa量ですが、石けんのNa量と比べて全然微量です。
だから、石けんを使ったときの純水と軟水のNaの差はほとん
どありません。
ただ、洗浄力という点でみれば、軟水でNaが増えた水は、
ほんのちょっぴりですが洗浄力が上がっています。
※Naが増える量は、原水硬度に比例します。
原水硬度の、約半分のNaが出てくると考えたらOKです。
例)硬度100mg/Lの水を軟水化→Naは50mg/L増える
--------------------------------------------
●Q8.逆浸透膜方式を用いた装置とイオン交換樹脂を用いた
軟水器ではどちらがお勧めでしょうか?
↓
飲み水なら純水(逆浸透)、洗い水なら軟水でしょうか。
そもそも、純水ってのは体に取り込みたくない微量有害金属
(鉛やカドミウムなど)を取り除くために使われています。
だから、浄水器としては一番高級でハイレベルな商品ですし、
私もおすすめです。
ただ、とにかく純水はコストが高いので、飲み水で考えても、
そこまでこだわらない方には、軟水+浄水も悪くないです。
もちろん、単なる浄水でもOKだと思います。
洗い物で純水を使うのは、やはりちょっと勿体無いところがあります。
あと、手作り化粧水などで純水を使うというのは、
悪くないと思います。
いちいち精製水を買うよりは安いはずです。
純水は、とにかく使う水が少量なら良いということですね。
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※純水器の購入を検討されている方へ
最近では、たくさんのメーカー・販売店がでてきています。
ざっと見た中でも『環境テクノス』さんは、
なかなかお得なお店のようです。
http://www.kan-tech.co.jp/index.html
(家中純水にする商品もある・・・気になります)
”シャワー用の小型軟水器”なんてのも、2500円で紹介されていますね。
軟水をお試しで体感するには、なかなか面白い商品ではないでしょうか。
(ただ、サイトの表示価格は卸価格で、
一般向け小売価格は表示価格の1.1~1.3倍ほどになるそうです)
2006年01月26日 00:44
Q7.本当に肌にやさしい、究極の洗顔方法は?(実践編)
●本当に肌にやさしい、究極の洗顔方法は?(後編)
軟水と、自分の肌に合う石鹸をつかって、実際どんな風に洗ったら良いか?
『百聞は一見にしかず』
実際に洗顔して、試してみてください。
(アトピーなど、肌が特別弱い方は、最初は手洗いでトライしましょう)
【用意するもの】
1.純水(軟水と同じような効果が出ます)
『森永・赤ちゃんの水』2リットルペットボトル(約300円)など
(肌が弱い方は、2本用意してください)
2.肌に合う石鹸(なるべく無添加石鹸)
さっぱり:MASACO石鹸など
しっとり:お風呂の愉しみ・マルセイユ石鹸など
3.洗面器(きれいに洗って乾燥させたもの)
【洗顔の手順】
(1)お化粧、顔や手の汚れなどは、あらかじめ落としておきます。
(2)ぬるま湯が使いたい場合、純水をお鍋で軽くあたためておきます。
(3)純水を1リットル、洗面器に移します。
(4)手と顔を、洗面器の純水で充分濡らします。
(5)石鹸と少量の純水を手に取り、つのが立つくらい充分に泡立てます。
(泡立ちが悪ければ、泡立てネットを使ってください)
(6)泡を顔にのせ、手のひらで軽く、顔全体をなでるように洗います。
(肌が弱い方は、なるべく短時間ですませてください)
(7)顔全体に泡が行き渡ったら、洗面器の純水でざっとすすぎます。
(8)洗面器の純水を、きれいなものと入れ替え、またすすぎます。
(肌が弱い方は、純水をもう1本使って、念入りにすすいでください)
(9)肌が”ぬるぬるつるつる”しているまま、タオルでそっと拭きます。
(10)そのまま「つっぱり感があるか?」など、肌の様子を確認します。
(肌が弱い方、異常を感じた方は、普段のスキンケアを行ってください)
いかがでしょうか?
『最初から最後まで、絶対に水道水(硬水)を使わないこと』
そこを守れたら、軟水洗顔は成功です。
たった一回の洗顔で、
・石鹸の泡立ち
・肌のつるつる感
・洗顔後のしっとり感
など、普段の「硬水洗顔」との違いを感じていただけるはずです。
ちょっと半信半疑・・・という方も、一度試してみてくださいね。
お住まいの地域の硬度が高いほど、水の違いに驚かれることでしょう。
●まとめ!
「軟水」と「自分の肌に合う石鹸」をつかって、
『最初から最後まで、絶対に水道水(硬水)を使わないこと』
というルールを守って洗顔できると、たった一回の洗顔で、
・石鹸の泡立ち
・肌のつるつる感
・洗顔後のしっとり感
など、普段の「硬水洗顔」との違いが感じられます。
2005年08月31日 20:43
Q6.本当に肌にやさしい、究極の洗顔方法は?(理論編)
これまで、水と石鹸の意外な(?)関係についてお話してきました。
「結局、どんな水で、どんな石鹸を使ったらいいの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、一度まとめてみましょう。
≪肌トラブル別、オススメの組み合わせ≫
【乾燥肌】・・・「軟水」×「オリーブ油」+「ココナツ(ヤシ)油など」
【脂性肌】・・・「軟水」×「ココナツ(ヤシ)油」+「パーム油など」
共通するのは「軟水」を使うということ。
軟水は、石鹸の洗浄力を邪魔する「石鹸カス」を作りません。
油の特徴も、かなりハッキリ出ます。
しっとり洗いたいなら、しっとり系の油で。
さっぱり洗いたいなら、さっぱり系の油で。
石鹸カスの影響を受けないことによって、油の特徴を生かして、理想どおりに洗うことができるのです。
ここで、ひとつ注意していただきたい点があります。
▼脂性肌の方
以前にもお話しましたが・・・
軟水の場合「ココナツ(ヤシ)油100%石鹸」では、洗浄力や、刺激性が強すぎて、肌が荒れてしまう可能性があります。
そこで「パーム油」など、その他の油も混ぜた石鹸の方がオススメです。
▼乾燥肌の方
軟水の場合でも「オリーブ油100%」ではなく、できればその他の油も混ざった石鹸がオススメです。
その理由は「泡立ち」にあります。
オリーブ油は、肌をしっとり洗い上げるのですが、そもそも”泡立ちが悪い”という特徴があります。
そこで、泡立ちを補うために、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」など、さっぱり系の油も混ぜた石鹸の方が良いのです。
※ただし、さっぱり系の油は、本来ならあまり使いたくない油です。
なるべく配合率が低いものを選びましょう。
また、泡立てネットなど、泡立ちを良くする道具を使うのもオススメです。
●まとめ!
≪肌トラブル別、オススメの組み合わせ≫
【乾燥肌】・・・「軟水」×「オリーブ油」+「ココナツ(ヤシ)油など」
【脂性肌】・・・「軟水」×「ココナツ(ヤシ)油」+「パーム油など」
共通するのは「軟水」を使うということ。
石鹸カスの影響を受けないことによって、洗浄力や油の特徴を生かして、理想どおりに洗うことができるのです。
2005年08月31日 20:42
Q5.水質の違いで、石鹸はどんなふうに変わるの?
●水質の違いで、石鹸はどんなふうに変わるの?
まずは、自分の使っている水道水の硬度を、きちんと確認してみましょう。
それを確認しないで「肌が荒れるから」といって、石鹸や化粧品だけあれこれ取り替えるのは、あまり得策ではありません。
なぜなら、石鹸より化粧水より、一番多くあなたの肌に触れているのは、水道水だからです。
≪硬度を確認できるホームページ≫
・水道水質データベース
(日本水道協会のデータ。「浄水の水質」から地元の硬度をチェック!)
・全国硬度測定マップ。
(かみせき&タヌちゃさんで運営中。より細かい数値が分かります)
もしお住まいの硬度がわからない方は、水道局に電話してみてください。
丁寧に教えてくれます。
(お客様コードと間違えられやすいので、注意してくださいね)
また「今のところ、自分の肌にはこれが合うみたい」という石鹸の原料油がわかれば、調べておいてください。
▼あなたが住んでいるエリアの水は、軟水?硬水?
日本の硬度平均値は、約50です。
ここでは、硬度50を中心に5段階に分けてみます。
(1)天然軟水エリア・・・硬度0~25
(2)やや軟水エリア・・・硬度25~50
(3)やや硬水エリア・・・硬度50~75
(4)かなり硬水エリア・・・硬度75~100
(5)硬水エリア・・・硬度100以上
あなたは、どちらの地域に当てはまりますか?
ここで、ひとつ注意点です。
ちょっとお水に詳しい方からは、よくこんな質問をいただきます。
「硬度100くらい、海外に比べたら軟水なんじゃないの?」
実は、海外と比べていくら軟水であっても、日本で暮らしている以上、その比較はあまり意味が無いんですよね。
例えば「発展途上国と比べて、日本は豊かな国だよね」と言われたら、確かに納得できます。
でも「日本の平均的な家庭と比べて、うちはどうなの?」という方が、よりリアルな問題に感じるのではないでしょうか?
▼あなたの使っている石鹸は、さっぱり系?しっとり系?
硬度がわかったら、次は石鹸のチェックです。
原料の油が、何油を使っているかどうか、分かりましたか?
分からない方は、商品のパッケージ裏面を見てみてください。
その時、以下のポイントをチェックしてみましょう。
≪石鹸の成分表示、ココをチェック!≫
・「ココナツ(ヤシ)油」「牛脂」「オリーブ油」など、油の名前
・「ラウリン酸」「ステアリン酸」「オレイン酸」など、脂肪酸の名前
これらの表記があったら、ひかえておいてくださいね。
表示が良く分からなかったり、単に「植物性/動物性」としか表示していないものだったら、その石鹸メーカーに電話して確認してみましょう。
「そこまでするのは面倒だ」と思う方もいらっしゃるでしょうが・・・
どんな原料を使っているか、分からないものを肌の上に乗せるのは、不安ではないですか?
これを機に、一度あなたのスキンケア方法を、整理してみてください。
今回は、おおざっぱに分類します。
・油の名前では、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」があるかどうか?
・脂肪酸の名前では、「ラウリン酸」があるかどうか?
この2点を、チェックしてみてください。
(1)完全にその油分だけ・・・「さっぱり系」
(2)その油分もあり、他の油分もある・・・「中間タイプ」
(3)その油分が、まったくない・・・「しっとり系」
もしパッケージに「さっぱり」「しっとり」と書いてあったとしても、
それは開発したメーカー側の主観です。
商品のキャッチコピーや、価格や、ブランドは、あまり関係ありません。
原料油の配合を信じましょう。
▼水質しだいでは、乾燥肌でも「さっぱり系」を使った方がいい?
もしあなたが、乾燥肌で悩んでいるとしましょう。
当然、石鹸は「しっとり系」を使っています。
ところが、住んでいる地域が「硬水エリア」だったことに、調べてみて初めて気が付きました。
そんなときは、一度「さっぱり系」の石鹸を使ってみてください。
「え?どうして!?」
と思われるかもしれません。
でも、ちゃんと理由があります。
以前「石鹸カスのできる法則」について、お話しましたよね。
【石鹸の油分】+【水の中の硬度成分】=【石鹸カス】
実は「さっぱり系」の石鹸の油分は、水の中の硬度成分とくっつきにくいという性質があります。
つまり、「さっぱり系」の石鹸は、お肌の乾燥の原因「石鹸カス」ができにくいということです。
【さっぱり系の石鹸】=【石鹸カスができにくい】
この「石鹸カスのできにくさ」を、専門用語では「耐硬水性」といいます。
硬水エリアでは、「さっぱり」「しっとり」だけではなく、耐硬水性も考えて、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」「ラウリン酸」を含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。
・・・と言っても。
普段「しっとり系」だったのに、突然石鹸を「さっぱり系」にすると、肌がびっくりして、余計に荒れてしまう可能性があります。
石鹸を変えるときは、まず「中間タイプ」を使って、しばらく肌の様子を見ながら、徐々に変えて行ってくださいね。
※原料油のなかで、牛脂は耐硬水性が低い(石鹸カスができやすい)ので、「ココナツ(ヤシ)油」+「オリーブ油」などの配合がベターでしょう。
▼水質しだいでは、脂性肌でも「しっとり系」を使った方がいい?
今回は、逆のパターンです。
もしあなたが、長い間、脂性肌で悩んでいたとします。
もちろん、石鹸はずっと「さっぱり系」を選ぶようにしていました。
ところが、硬度を調べてみたところ「天然軟水エリア」に住んでいることが初めてわかりました。
そんなときは、一度「しっとり系」の石鹸を使ってみてください。
「え?なんで!?」
と、やっぱり言われそうですが、理由があります。
実は、軟水地域の場合「石鹸カス」が発生しないということが、大きな問題になるんです。
【石鹸の油分】+【水の中の硬度成分】=【石鹸カス】
「石鹸カス」は、石鹸の泡立ちを落とし、洗浄力を低下させます。
硬水地域では、多少洗浄力が強い「さっぱり系」の石鹸を使っても、石鹸カスのせいで、やや洗浄効果が弱まってしまいます。
ところが、天然軟水地域の場合「石鹸カス」があまり発生しません。
となると「さっぱり系」の石鹸の洗浄力や、油分が、ダイレクトに肌に直撃します。
「さっぱり系」の石鹸は、私たちが思っているよりずっと脱脂力があり、肌への刺激性が強いのです。
だから、その刺激性で肌が荒れ、肌を守るために過剰な皮脂が出てしまっているケースが考えられます。
そのため「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」/「ラウリン酸」以外の油分も含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。
・・・と言っても。
普段「さっぱり系」だったのに、突然石鹸を「しっとり系」にすると、肌がびっくりして、余計に脂が出てしまう可能性があります。
石鹸を変えるときは、まず「中間タイプ」を使って、しばらく肌の様子を見ながら、徐々に変えて行ってくださいね。
※原料油のなかで、オリーブ油は、人の皮脂に近い(脂っこい)ので、「ココナツ(ヤシ)油」+「牛脂/パーム油」などの配合がベターでしょう。
●まとめ!
【基本情報】
≪石鹸の成分表示、ココをチェック!≫
・油の名前では、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」があるかどうか?
・脂肪酸の名前では、「ラウリン酸」があるかどうか?
その結果・・・
(1)完全にその油分だけ・・・「さっぱり系」
(2)その油分もあり、他の油分もある・・・「中間タイプ」
(3)その油分が、まったくない・・・「しっとり系」
▼乾燥肌の方でも、住んでいる地域が「硬水エリア」だったら、一度「さっぱり系」の石鹸を使ってみてください。
実は「さっぱり系」の石鹸の油分は、水の中の硬度成分とくっつきにくいという性質があります。
【さっぱり系の石鹸】=【石鹸カスができにくい】
硬水エリアでは、「さっぱり」「しっとり」だけではなく、耐硬水性も考えて、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」/「ラウリン酸」を含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。
▼脂性肌の方でも、住んでいる地域が「軟水エリア」だったら、一度「しっとり系」の石鹸を使ってみてください。
実は、軟水地域の場合「石鹸カス」が発生しないということが、大きな問題になるんです。
天然軟水地域では「さっぱり系」の石鹸の洗浄力や、油分が、ダイレクトに肌に直撃します。
その刺激性で肌が荒れ、肌を守るために過剰な皮脂が出てしまっているケースが考えられます。
2005年08月31日 20:37
Q4.自分の肌に合う、洗顔用石鹸の選び方は?
まずは、自分の肌質をきちんと把握することが大事です。
・乾燥肌
・普通肌
・脂性肌
基本は、この3タイプ。
・混合肌(部分的に乾燥したり、脂っぽかったりする)
・脂性乾燥肌(表面は脂っぽいものの、皮膚の奥は乾燥している)
このような、ちょっと複雑な肌質もあります。
また「冬だけ乾燥する」など、季節や環境によっても、肌質は変わります。
今回は、基本の3タイプについて、考えてみましょう。
▼今売られている洗剤で、一番オススメの種類は?
・固形石鹸
・液体石鹸
・複合石鹸(合成界面活性剤・純石鹸が混ざったもの)
・合成洗剤その1(カルシウムとくっつくタイプ)
・合成洗剤その2(カルシウムとくっつかないタイプ)
これらの種類の中で、洗顔用としてもっともオススメできるのは・・・
「固形石鹸」
理由は、その石鹸を構成している成分が、シンプルだから。
石鹸にたくさんの成分が含まれていると、もしその石鹸が自分の肌に合わないと思ったとき、何が原因なのかが判断しにくいのです。
もしも「固形石鹸(オリーブ油100%)」なら。
その石鹸が肌に合わないとき「オリーブ油」が原因と断定できます。
でも、さまざまな添加物が入っている場合・・・
・原料の油か?
・香料か?
・着色料か?
・保存料か?
・その他添加物か?
こんなにたくさん、疑うものがでてきてしまうのです。
※もちろん、他にも細かいたくさんの条件があります。
そのうちご紹介します。
▼固形石鹸は、どんな成分でできているの?
一番シンプルな固形石鹸は「純石鹸分」のみでできています。
純石鹸分とは、界面活性剤(汚れを落とす成分)です。
【純石鹸分】=【界面活性剤】
中には、界面活性剤といえば、すぐに「合成洗剤」をイメージする
方もいるかもしれませんが、石鹸も立派な界面活性剤です。
界面活性剤は、本来混ざらないはずの、油と水を混ぜる成分。
つまり、油汚れを水に浮かせて、落としてくれる役割をします。
それは、どんな石鹸にも共通します。
油を落としてくれる石鹸。
でも、石鹸そのものも、油からできています。
【石鹸】=【原料の油】+【アルカリ】
石鹸の原料の油分は、洗顔後の肌に残ることがあります。
その時、肌に合う油・合わない油がでてきてしまうわけです。
▼それぞれの肌質に合う、原料油は?
まずは、無添加の固形石鹸が売っている店に行ってみましょう。
無添加の固形石鹸は、東急ハンズや、自然食などナチュラル系の店によく置いてあります。
品揃えを見てみると、たくさん種類があって、迷ってしまうはず。
そんなときは、原料にどんな油を使っているか、確認してみてください。
≪肌質タイプ別、オススメの原料油≫
・乾燥肌 → オリーブ油、椿油
・普通肌 → 牛脂、パーム油
・脂性肌 → ココナツ(ヤシ)油、パーム核油
これらは、とてもアバウトな分類です。
「自分は乾燥肌だけど、オリーブ油の石鹸は合わなかったよ」
という方もいると思います。
その原因は、原料油の質だったり、製造方法だったり、保管状態だったり、
自分の肌質や体調の変化だったり・・・
なにより、石鹸の使用感には「水質」が大きく左右します。
同じ石鹸でも、水道水の硬度がどれくらいかによって、びっくりするくらい使った感じが変わってしまうのです。
●まとめ!
洗顔用としてもっともオススメできるのは、成分がシンプルな「固形石鹸」。
固形石鹸は、「純石鹸分」(界面活性剤)のみでできています。
ただし、石鹸の原料の油分は、洗顔後の肌に残ることがあります。
その油分が、肌に合わない場合があります。
≪肌質タイプ別、オススメの原料油≫
・乾燥肌 → オリーブ油、椿油
・普通肌 → 牛脂、パーム油
・脂性肌 → ココナツ(ヤシ)油、パーム核油
肌に合う原料油の石鹸を探しても、「水質」によって使用感がまったく変わってしまいます。
2005年08月31日 20:36
Q3.軟水で顔を洗ったあと、どうしてしっとりするの?
理想的な洗顔は、汚れを落として、皮脂を落とさず。
ここでいう汚れとは、
・お化粧
・汗
・ホコリ
・酸化した皮脂
できれば汚れだけ落として、”天然のクリーム”と呼ばれる皮脂は残したい。
そんなことは、まず無理です。
顔をきちんと洗えば、汚れと一緒に皮脂も落ちてしまいます。
▼硬水で洗ったあと、肌に何が残るの?
キッチリ洗顔して、メイクや汚れを落としたら、皮脂も落ちてしまいました。
そのとき、肌の上には何もない・・・
と思ったら、大間違いです。
「石けんカス」
が残っています。
皮脂が落ちて、石けんカスが残った肌というのは、非常に乾燥しやすい状態です。
実際に、肌は「乾燥してきたよ」という合図を出してきます。
「つっぱり感」
といわれている現象です。
▼軟水で洗ったときの”つるつるぬるぬる”成分は?
軟水を使ったときには「石けんカス」は残りません。
その代わりに残るのが、”つるつるぬるぬる”した何か。
それが何なのかというと・・・
「原料の洗剤に含まれる油分」
専門用語で”脂肪酸”と言います。
硬水のカルシウムとくっついて、石けんカスになる成分です。
【石けんカス】=【脂肪酸カルシウム】(←これが正式名称)
実はこの脂肪酸という油分。
洗顔で失いたくない、皮脂の成分でもあります。
1.乾燥を増幅させる、石けんカスがつかない
2.肌に残したかった、油分が残る
この2点の理由から、肌はしっとりしてくれるのです。
でも、その油分が残ってしまうことが、裏目に出ることがあります。
油分の種類によっては、肌に合わないものがあるのです。
だから、洗剤の選び方はとても大事。
洗剤を買うときは、原料の油が、何の油を使っているかをチェックしてくださいね。
●まとめ!
硬水(硬度成分が入った水)で顔を洗うと、石けんカスが肌に残ります。
【石けんカス】=【脂肪酸カルシウム】(←これがつっぱり感の原因)
硬度成分を含まない、軟水(ソフトウォーター)で洗ったとき、
「石けんカス」は残りません。
その代わりに残るのが、脂肪酸という油分。
【原料の洗剤に含まれる油分】=【天然のクリームである皮脂の一部】
そのため、洗顔後の肌はしっとりします。
しかし、その油分の種類によっては、肌に合わないものがあるのです。
2005年08月31日 20:34
Q2.軟水(ソフトウォーター)で顔を洗ったら、どうなるの?
●軟水(ソフトウォーター)で顔を洗う前の、だいじな注意点って?
とにかく、石けんの選び方に注意してください。
普通の人は、自分がどんな種類の洗剤で顔を洗っているか、
(石鹸なのか、合成洗剤なのか?)
あまり知らないのではないかと思いますが・・・
「まず、調べてみてください」
と、お伝えしています。
なぜなら、洗剤によっては、水の中の硬度成分(カルシウム&マグネシウム)が多かろうが少なかろうが、まったく関係ないものもあるからです。
▼洗顔用の石けん・洗剤
・固形石けん
・液体石けん
・複合石けん(合成界面活性剤・純石けんが混ざったもの)
・合成洗剤その1(カルシウムとくっつくタイプ)
・合成洗剤その2(カルシウムとくっつかないタイプ)
これらの商品のなかで、注意してほしいのが、
「合成洗剤その2(カルシウムとくっつかないタイプ)」
このタイプの洗剤を使った時は、水を変えても、ほとんど違いがわからない場合があります。
となると、その洗剤を使っている方にとっては、
「軟水使っても、ちっとも変わらないよ?」
と思われてしまう可能性があるので。
●軟水(ソフトウォーター)で顔を洗ったら、どうなるの?
では、”カルシウムとくっつく”タイプの洗浄剤を使って、顔を洗ってみたとしましょう。
まず、おさらいです。
▼硬水(カルシウム&マグネシウムが入っている)の場合。
どうなるかというと、有名なコマーシャルのようになります。
「すすいだ瞬間、キュキュッと♪」
この良く言われる”キュキュッ”は、洗剤が落ちた音ではありません。
石けんカスが、肌にこびりついた音です。
(※お肌と食器ではまたちょっと違います。今回はお肌の場合ですよ)
【洗剤】+【水の中の硬度成分】=【石けんカス】
この【石けんカス】という言葉は、この先もたびたび出てくるので、良く覚えておいてくださいね!
▼あなたの使っている洗剤は、どっち?
普段、顔を洗っているときのことを、思い出してください。
すすいだ瞬間”キュキュッ”としている場合、あなたの使っている洗剤は、「カルシウムとくっつく」洗剤です。
すすいでも”キュキュッ”としない場合は?
先ほど述べたような、
「合成洗剤その2(カルシウムとくっつかないタイプ)」
を使っている可能性があります。
どちらの洗剤が良いのか?というお話も、そのうちさせていただきます。
▼軟水(カルシウム&マグネシウムが入っていない)の場合。
軟水を使った銭湯に行ったり、または”天然軟水地域”にお住まいの方は、もう充分ご存知だと思いますが・・・
軟水(ソフトウォーター)で洗ったときは、硬水とまったく逆のことが起こります。
「絶対に”キュキュッ”とならない!」
キュキュッ!とならないとしたら、どうなるかというと・・・
「しばらくずっと、ぬるぬるしている」
その”ぬるぬる”は、まるで石けんが落ちていないみたいです。
だから、初めて軟水で洗ったときは、いつまでもすすぎたくなってしまいます。
最低30秒以上すすげば、”石けん分”はほぼ落ちたと思って大丈夫です。
そして、慣れてくれば、軟水のぬるぬる感は、
『究極の、つるつる感』
に感じてくることでしょう。
これは、私やまわりの軟水ユーザーさんに、良く聞く話です。
しかも、そのつるつる感が、乾いたあとには”しっとり感”に変わってくれるんですよ。
●まとめ!
硬水(硬度成分が入った水)で顔を洗うと、すすいだ瞬間「キュキュッ」とします。
この良く言われる「キュキュッ」は、洗剤が落ちた音ではありません。
石けんカスが、肌にこびりついた音です。
【洗剤】+【水の中の硬度成分】=【石けんカス】
硬度成分を含まない、軟水(ソフトウォーター)で洗ったときは、絶対に「キュキュッ」としません。
「しばらくずっと、つるつる(ぬるぬる)している」
そのつるつる感が、乾いたあとには”しっとり感”に変わってくれるんですよ。
2005年08月31日 00:03
Q1.軟水(硬度ゼロ)のお風呂に入ったら、どんな感じ?
●軟水(硬度ゼロ)のお風呂って、知っていますか?
そんなお風呂は「見たことも聞いたこともない!」という方も、たくさんいらっしゃるかもしれません。
「そういえば、近所の銭湯に”軟水”って書いてあったなぁ・・・」
と、なんとなくご存知の方もいるでしょうか?
もし、ご近所に”軟水銭湯”があれば、ぜひ一度行ってみてください。
たぶん、ビックリすると思います。
(そのビックリの度合いは、人によって違います)
●軟水(硬度ゼロ)のお風呂に入ったら・・・
(1)「え?何か違うの?」と思う方
(2)「肌当たりが、やわらかい」と思う方
(3)「妙にしっとり、すべすべする」と思う方
この3種類の方がでてくるはずです。
▼違いが分からない方
・肌が強い方
・髪がかなり短い方
・パーマやカラーリングをしていない方
・どちらかといえば、脂性の方
・女性より男性の方
・硬度の低い地域に住んでいる方
つまり、どんな水だろうが、どんな洗剤を使おうが、あまり気にしない。
「気にしなくても平気」なくらい、肌が強い方です。
もしくは、もともと硬度の低い”天然軟水地域”にお住まいの方。
▼違いが、微妙に分かる
・肌荒れは、ちょっと気になる方
・髪が短い方
・パーマやカラーリングでも、あまり痛んでいない方
・脂性ではない、普通肌の方
・肌の強めな女性、肌の弱めな男性
・やや硬度の低い地域に住んでいる方
いままでは、水も洗剤も、あまり気にしたことがなかった。
でも最近、ちょっと気になり始めたくらいの方です。
硬度は、日本の平均値以下の”やや軟水地域”にお住まいの方。
▼違いが、ハッキリ分かる
・肌荒れが、とても気になる方
・髪が長い方
・パーマやカラーリングで、髪が痛んでいる方
・どちらかといえば、乾燥肌の方
・女性全般、または肌の弱い男性
・硬度の高い地域に住んでいる方
私自身も、ここに当てはまりました。
最初に軟水のお風呂に入ったときは、衝撃を受けました。
「なんだ、このやわらか~い水は!」
って感じです。
まるで全身の皮膚が、とろっとした化粧水に包まれているような・・・
すごく、不思議な感覚でした。
・・・。
どうも、言葉ではちょっと説明しにくいので、とにかく一回軟水のお風呂に入ってみて欲しいです。
「違いが分からない」という方も、できれば最低1週間くらい入ってみてください。
軟水風呂に肌が慣れたあと、水道水(硬水)のお風呂に戻ると、「あっ!違う!」って、分かるはずです。
また、天然軟水地域の方は、あえて「硬水地域」に出かけてみると水の違いが分かるかもしれません。
2005年08月30日 23:11