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Q5.水質の違いで、石鹸はどんなふうに変わるの?

●水質の違いで、石鹸はどんなふうに変わるの?

まずは、自分の使っている水道水の硬度を、きちんと確認してみましょう。
それを確認しないで「肌が荒れるから」といって、石鹸や化粧品だけあれこれ取り替えるのは、あまり得策ではありません。

なぜなら、石鹸より化粧水より、一番多くあなたの肌に触れているのは、水道水だからです。

≪硬度を確認できるホームページ≫

水道水質データベース
(日本水道協会のデータ。「浄水の水質」から地元の硬度をチェック!)

全国硬度測定マップ。
(かみせき&タヌちゃさんで運営中。より細かい数値が分かります)

もしお住まいの硬度がわからない方は、水道局に電話してみてください。
丁寧に教えてくれます。
(お客様コードと間違えられやすいので、注意してくださいね)

また「今のところ、自分の肌にはこれが合うみたい」という石鹸の原料油がわかれば、調べておいてください。


▼あなたが住んでいるエリアの水は、軟水?硬水?

日本の硬度平均値は、約50です。
ここでは、硬度50を中心に5段階に分けてみます。

(1)天然軟水エリア・・・硬度0~25
(2)やや軟水エリア・・・硬度25~50
(3)やや硬水エリア・・・硬度50~75
(4)かなり硬水エリア・・・硬度75~100
(5)硬水エリア・・・硬度100以上

あなたは、どちらの地域に当てはまりますか?

ここで、ひとつ注意点です。
ちょっとお水に詳しい方からは、よくこんな質問をいただきます。

「硬度100くらい、海外に比べたら軟水なんじゃないの?」

実は、海外と比べていくら軟水であっても、日本で暮らしている以上、その比較はあまり意味が無いんですよね。

例えば「発展途上国と比べて、日本は豊かな国だよね」と言われたら、確かに納得できます。
でも「日本の平均的な家庭と比べて、うちはどうなの?」という方が、よりリアルな問題に感じるのではないでしょうか?


▼あなたの使っている石鹸は、さっぱり系?しっとり系?

硬度がわかったら、次は石鹸のチェックです。
原料の油が、何油を使っているかどうか、分かりましたか?

分からない方は、商品のパッケージ裏面を見てみてください。
その時、以下のポイントをチェックしてみましょう。

≪石鹸の成分表示、ココをチェック!≫

・「ココナツ(ヤシ)油」「牛脂」「オリーブ油」など、油の名前
・「ラウリン酸」「ステアリン酸」「オレイン酸」など、脂肪酸の名前

これらの表記があったら、ひかえておいてくださいね。

表示が良く分からなかったり、単に「植物性/動物性」としか表示していないものだったら、その石鹸メーカーに電話して確認してみましょう。

「そこまでするのは面倒だ」と思う方もいらっしゃるでしょうが・・・
どんな原料を使っているか、分からないものを肌の上に乗せるのは、不安ではないですか?
これを機に、一度あなたのスキンケア方法を、整理してみてください。


今回は、おおざっぱに分類します。

・油の名前では、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」があるかどうか?
・脂肪酸の名前では、「ラウリン酸」があるかどうか?

この2点を、チェックしてみてください。

(1)完全にその油分だけ・・・「さっぱり系」
(2)その油分もあり、他の油分もある・・・「中間タイプ」
(3)その油分が、まったくない・・・「しっとり系」

もしパッケージに「さっぱり」「しっとり」と書いてあったとしても、
それは開発したメーカー側の主観です。

商品のキャッチコピーや、価格や、ブランドは、あまり関係ありません。
原料油の配合を信じましょう。


▼水質しだいでは、乾燥肌でも「さっぱり系」を使った方がいい?

もしあなたが、乾燥肌で悩んでいるとしましょう。
当然、石鹸は「しっとり系」を使っています。
ところが、住んでいる地域が「硬水エリア」だったことに、調べてみて初めて気が付きました。

そんなときは、一度「さっぱり系」の石鹸を使ってみてください。

「え?どうして!?」

と思われるかもしれません。
でも、ちゃんと理由があります。

以前「石鹸カスのできる法則」について、お話しましたよね。


 【石鹸の油分】+【水の中の硬度成分】=【石鹸カス】


実は「さっぱり系」の石鹸の油分は、水の中の硬度成分とくっつきにくいという性質があります。
つまり、「さっぱり系」の石鹸は、お肌の乾燥の原因「石鹸カス」ができにくいということです。


 【さっぱり系の石鹸】=【石鹸カスができにくい】


この「石鹸カスのできにくさ」を、専門用語では「耐硬水性」といいます。

硬水エリアでは、「さっぱり」「しっとり」だけではなく、耐硬水性も考えて、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」「ラウリン酸」を含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。


・・・と言っても。
普段「しっとり系」だったのに、突然石鹸を「さっぱり系」にすると、肌がびっくりして、余計に荒れてしまう可能性があります。

石鹸を変えるときは、まず「中間タイプ」を使って、しばらく肌の様子を見ながら、徐々に変えて行ってくださいね。

※原料油のなかで、牛脂は耐硬水性が低い(石鹸カスができやすい)ので、「ココナツ(ヤシ)油」+「オリーブ油」などの配合がベターでしょう。


▼水質しだいでは、脂性肌でも「しっとり系」を使った方がいい?

今回は、逆のパターンです。
もしあなたが、長い間、脂性肌で悩んでいたとします。
もちろん、石鹸はずっと「さっぱり系」を選ぶようにしていました。

ところが、硬度を調べてみたところ「天然軟水エリア」に住んでいることが初めてわかりました。
そんなときは、一度「しっとり系」の石鹸を使ってみてください。

「え?なんで!?」

と、やっぱり言われそうですが、理由があります。

実は、軟水地域の場合「石鹸カス」が発生しないということが、大きな問題になるんです。


 【石鹸の油分】+【水の中の硬度成分】=【石鹸カス】


「石鹸カス」は、石鹸の泡立ちを落とし、洗浄力を低下させます。
硬水地域では、多少洗浄力が強い「さっぱり系」の石鹸を使っても、石鹸カスのせいで、やや洗浄効果が弱まってしまいます。

ところが、天然軟水地域の場合「石鹸カス」があまり発生しません。
となると「さっぱり系」の石鹸の洗浄力や、油分が、ダイレクトに肌に直撃します。

「さっぱり系」の石鹸は、私たちが思っているよりずっと脱脂力があり、肌への刺激性が強いのです。
だから、その刺激性で肌が荒れ、肌を守るために過剰な皮脂が出てしまっているケースが考えられます。

そのため「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」/「ラウリン酸」以外の油分も含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。


・・・と言っても。
普段「さっぱり系」だったのに、突然石鹸を「しっとり系」にすると、肌がびっくりして、余計に脂が出てしまう可能性があります。

石鹸を変えるときは、まず「中間タイプ」を使って、しばらく肌の様子を見ながら、徐々に変えて行ってくださいね。

※原料油のなかで、オリーブ油は、人の皮脂に近い(脂っこい)ので、「ココナツ(ヤシ)油」+「牛脂/パーム油」などの配合がベターでしょう。


●まとめ!

【基本情報】

≪石鹸の成分表示、ココをチェック!≫

・油の名前では、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」があるかどうか?
・脂肪酸の名前では、「ラウリン酸」があるかどうか?

その結果・・・

(1)完全にその油分だけ・・・「さっぱり系」
(2)その油分もあり、他の油分もある・・・「中間タイプ」
(3)その油分が、まったくない・・・「しっとり系」


▼乾燥肌の方でも、住んでいる地域が「硬水エリア」だったら、一度「さっぱり系」の石鹸を使ってみてください。

実は「さっぱり系」の石鹸の油分は、水の中の硬度成分とくっつきにくいという性質があります。

 【さっぱり系の石鹸】=【石鹸カスができにくい】

硬水エリアでは、「さっぱり」「しっとり」だけではなく、耐硬水性も考えて、「ココナツ(ヤシ)油」「パーム核油」/「ラウリン酸」を含んだ石鹸を選んだ方が良いのです。


▼脂性肌の方でも、住んでいる地域が「軟水エリア」だったら、一度「しっとり系」の石鹸を使ってみてください。

実は、軟水地域の場合「石鹸カス」が発生しないということが、大きな問題になるんです。

天然軟水地域では「さっぱり系」の石鹸の洗浄力や、油分が、ダイレクトに肌に直撃します。
その刺激性で肌が荒れ、肌を守るために過剰な皮脂が出てしまっているケースが考えられます。

2005年08月31日 2005年08月31日 20:37

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