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Q11.軟水のお風呂は、石けんを使わなくてもぬるぬるするの?【2008.6.9】
初めて軟水のお風呂に入ったり、軟水で手を洗ったときには、強烈なインパクトがありますよね。
『軟水=ぬるぬる(つるつる)する水』
という記憶をされる方もいるかもしれません。
でも、軟水を使って劇的にぬるぬる(つるつる)するのは、あくまで石けん併用時の話です。
石けんの原料油脂が、肌にちょっぴり残ることで、あの激的なつるつる感が生まれます。
石けんを使わずに軟水に触れた場合、ほとんど何も感じないというのが、普通の感覚です。
しかし、中には”石けんを使わずに”軟水のお風呂に入っただけで、ぬるぬる感やとろみを感じられる方もいるようです。
その場合、理由はいくつか思い当たります。
1.Naの増加
軟水器を通すと、水の中のCaイオン→Naイオンに置き換わります。
ごく少量ですが、Naイオンにはとろみを感じさせるという特徴があります。
その特徴を利用したのが、炭酸Naや重曹の入浴剤であり、天然温泉の場合「単純ナトリウム泉」ということになりますね。
(このケースだと、軟水器を導入された直後によくあるようです。使い続けると、だんだん慣れて分からなくなります。そして、慣れたころに硬水のお風呂に入ると違和感にビックリします)
2.洗顔料やボディーソープ成分
石けんというと、固形の石けんや無添加石けんを思い浮かべる方もいますが、液体の洗浄剤など(いわゆる合成モノ)を使ったときも、石けんカス状物質が発生します。
例えば、理論的には「石けんカス(脂肪酸Ca)は発生しない」と言われている、アミノ酸系界面活性剤を使ったときでも、硬度ゼロの超軟水と硬水(硬度60程度の水道水)で肌の感触が違うことは、私も確認済です。
(このケースは、まったく肌を洗わずさら湯にドボンとつかった場合は当てはまりません)
3.肌が敏感
肌が敏感な方は、軟水硬水の微妙な差をキャッチすることがあるそうです。
例えば、アトピーの方が軟水風呂に入って「アトピーが良くなった/悪くなった」などの変化があることがあります。
私は洗浄剤の影響が強い(水そのものにはアトピーを変化させるほどの力はない)と思っているのですが、その方の肌が感じるということを否定もできません。
ときには、プラセボ効果(先入観でイメージしちゃうとおりに肌が感じる)という場合もありますが・・・。
4.浴槽に残った洗浄剤が溶け出す
これは、あまり想像したくありませんし、レアケースですが、お風呂用洗剤のすすぎ残しが湯船に溶け出してくるということも考えられます。
その場合、浴槽のすすぎを念入りにされるか、無添加石けん系のお風呂用洗剤で洗った方が安心かと思います。
(井戸水の場合、またはお湯を沸かしなおして何日か入浴する場合、菌が増殖してぬるつく・・・ということも無くはありませんが、やはりレアケースでしょう。もしそうなら、色や匂いも出るかと思いますが・・・)
・・・という感じです。
※もし軟水器を導入されてから、何か心配なことが発生したら、まずは軟水器メーカーさんに問い合わせてみてくださいね。
2008年06月09日 2008年06月09日 15:29