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Q8.軟水、純水の違いってなに?

軟水と純水の違いについて、分かりにくいという話をよく伺います。
そこで、ごくごく簡単にかみくだいて解説させていただきますね。

(ご質問いただいたKさん、どうもありがとうございます♪)

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●Q1.軟水セミナー中の実験で、試薬(硬度指示薬)を用いて
軟水と硬水の色の変化を示したが、
試薬はカルシウムのみに反応するものなのか?

それともマグネシウムなど他の鉱物成分にも
反応するものなのか?

「硬度」に反応します。
「硬度」=カルシウム&マグネシウム

純水も、軟水と同じように試薬では反応しません。

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●Q2.軟水と硬水の違いについての説明の中で、
水中のカルシウム濃度と石鹸の泡立ちの関係について
言及があったが、マグネシウム濃度は石鹸の
泡立ちと関係しないのか

はい、関係します。

Mgは、カルシウムと同様、石けんと結合して泡立ちを悪くします。
ただ、Mg石けんはカルシウム石けんと違って保水性がある、
べたついたものになります。

(つまり、石けんカスにも乾燥させるものとしっとりさせるものが
あるということです。
もちろん、含有量で言えばカルシウムの方が断然多いのですが)

純水を使っても、軟水と同じように石けんカスは
発生しません。
洗い上がりの感触も、ほぼ軟水と同じです。

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●Q3.肌にとって純水と軟水ではどちらを用いるのが
良い
のでしょうか?
(もしも「汚れを落とす」という観点と「スキンケア」という観点に
おいて相違があれば言及をお願いします)

純水・・・何も含まない水
軟水・・・カルシウム・マグネシウムのみ取り除いた水

というのが基本です。
純水の方が、人体に有害な(?)その他微量成分を取り除ける
という意見もありますが、逆に純水は物を溶かし込もうとする
性質があるので、お風呂には向かないという意見もあります。

(物を溶かし込もうとする・・・という部分については?なところです)

スキンケアについては、肌に何か有効成分をくっつけたいのであれば、
結局Naなり、その他保湿成分を溶け込ませる必要があるので、
コストパフォーマンス的に、純水を使う意味はちょっと薄いでしょう。

軟水は、Ca&Mgを取って、代わりにNaを放した水になるので
「汚れを落とす」という意味では、より汚れを落としやすくなっています。

また、お風呂にすると、Naという保湿成分が若干溶けているので、
単純温泉に近い水質のお風呂になります。

スキンケアの観点からしても、純水との差はほとんどありません。

実際肌に使うことを考えると、今のところ一般的な純水器は
現実的ではないです。
大型のものは高く大きく、小型のものは点滴のような水量で
処理される機種もあります。
あと、捨て水というのもできてしまって、これも機種によっては
通過させた水の半分くらいの量が排水になります。

軟水器は、純水器に比べてぜんぜん処理が早いので、
もちろんお風呂にも使えます。

※ちなみに・・・

純水器の欠点(特徴)は、瞬間処理水量が少ないことです。
点滴というのは言いすぎのようですが、実際少し前までの
小型純水器はそんなもんだったのですよ。(^_^;)
最近では、処理能力の高い純水器も出てきているようですね。

純水器の性能表示は、1日何リットルという表示が多い
のですが、日常的に洗い物で利用するなら、

○○L/日

ではなく、

○○L/分

の情報が必要です。
特に、シャワーは8~12L/分くらいの家庭がほとんどなので、
あまりがくっと下がらないものを選ばなければなりませんね・・・

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●Q4.洗髪には純水と軟水ではどちらを用いるのが
良いのでしょうか?
(もしも「汚れを落とす」という観点と「ヘアケア」という観点に
おいて相違があれば言及をお願いします)

上記理由で、純水を洗浄に使うのは、現実的ではないです。
あと、純水を使う必要性もあまりないと思われます。

半導体なんかは純水で洗ってますが、人間の肌はそんなに
清潔にする必要もないですし、すぐ皮脂とか出てきちゃいますし。

肌や髪には、軟水プラス浄水で、硬度と塩素(その他ゴミなど)を
除去するのが、現実的に最良の組み合わせだと思います。

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●Q5.衣類の洗濯には純水と軟水ではどちらを用いるのが良い
のでしょうか?

衣類を純水で洗うなんて、もったいなすぎます。

例えるなら、ラーメンのスープに、最高級のフォアグラを
溶かして、1杯1万円で食べるようなものです。
「え?これフォアグラ入ってるの?味わかんないよ~」
みたいな状態になります。

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●Q6.食器洗いには純水と軟水ではどちらを用いるのが
良いのでしょうか?

同じく、軟水・純水では結果がほぼ同等レベルで、
コストが全然違ってしまうので、軟水がおすすめです。

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●Q7.イオン交換樹脂を用いた軟水器では水中の
ナトリウム濃度を上昇させるとの説明がありましたが、
石鹸の泡立ちにおいては、純水と、ナトリウム濃度を
高くした軟水
とではどちらが良いのでしょうか?

水中のNa量ですが、石けんのNa量と比べて全然微量です。
だから、石けんを使ったときの純水と軟水のNaの差はほとん
どありません。

ただ、洗浄力という点でみれば、軟水でNaが増えた水は、
ほんのちょっぴりですが洗浄力が上がっています。

※Naが増える量は、原水硬度に比例します。
原水硬度の、約半分のNaが出てくると考えたらOKです。

例)硬度100mg/Lの水を軟水化→Naは50mg/L増える

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●Q8.逆浸透膜方式を用いた装置とイオン交換樹脂を用いた
軟水器ではどちらがお勧めでしょうか?

飲み水なら純水(逆浸透)、洗い水なら軟水でしょうか。

そもそも、純水ってのは体に取り込みたくない微量有害金属
(鉛やカドミウムなど)を取り除くために使われています。
だから、浄水器としては一番高級でハイレベルな商品ですし、
私もおすすめです。

ただ、とにかく純水はコストが高いので、飲み水で考えても、
そこまでこだわらない方には、軟水+浄水も悪くないです。
もちろん、単なる浄水でもOKだと思います。

洗い物で純水を使うのは、やはりちょっと勿体無いところがあります。
あと、手作り化粧水などで純水を使うというのは、
悪くないと思います。
いちいち精製水を買うよりは安いはずです。

純水は、とにかく使う水が少量なら良いということですね。

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※純水器の購入を検討されている方へ

最近では、たくさんのメーカー・販売店がでてきています。
ざっと見た中でも『環境テクノス』さんは、
なかなかお得なお店のようです。
http://www.kan-tech.co.jp/index.html

(家中純水にする商品もある・・・気になります)

”シャワー用の小型軟水器”なんてのも、2500円で紹介されていますね。
軟水をお試しで体感するには、なかなか面白い商品ではないでしょうか。

(ただ、サイトの表示価格は卸価格で、
一般向け小売価格は表示価格の1.1~1.3倍ほどになるそうです)

2006年01月26日 2006年01月26日 00:44

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