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030)軟水器あれこれ
- 高い軟水器、安い軟水器・・・迷ったときには?【2008.4.24】
- 一戸建てなら、最高の軟水器はこれ!(三浦工業・軟太郎)
- 軟水デビューならこれ!低価格&安心なお風呂用軟水器(径書房・ソフナーディアクア)
- マンションお風呂用で、最高の軟水器はこれ!(三浦工業・美肌っ子)
- 軟水をキッチンで使うならこれ!飲んでもOKな軟水器(径書房・ホワイトソフナー)
- 軟水器の、メリットとデメリットは?
- 軟水器のフィルターって、どんなしくみ?
- 肌にやさしい軟水を、自宅で作れる「軟水器」とは?
高い軟水器、安い軟水器・・・迷ったときには?【2008.4.24】
最近よく「高い軟水器と、安い軟水器、どっちを使ったら良いの?」というご質問をいただきます。
例えば、お風呂用タイプなら、
・三浦工業『美肌っ子』(定価14~15万円程度)
・径書房『ソフナーディアクア』(定価3~5万円)
・・・悩ましいところですね。
(現在、6~10万円程度の商品も、ボチボチ出てきているようですが)
それぞれの商品的特徴については、個別解説ページをご確認ください。
そちらを読んでいただいた上で、それでも迷ってしまうという方には、シンプルな解決法を伝授します。
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●質問1.軟水の効果を、すでに知っていますか?
よく分かっている→質問2へ
まだ半信半疑→質問3へ
●質問2.お金と時間、どちらが今の自分に必要ですか?
お金が必要→ソフナーディアクアをお勧めします。
時間が必要→美肌っ子をお勧めします。
●質問3.日曜大工系の作業は得意ですか?
YES→軟水銭湯・手作り軟水器で体験後、ソフナーディアクアの購入をお勧めします。
NO→美肌っ子モニター後、担当営業さんの努力を考慮しつつ、質問2へ。
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これでも迷うという方には、ズバリ決定的な質問です。
●最終質問:あなたの性格はどっち?
・ズボラな性格→美肌っ子
・几帳面な性格→ソフナーディアクア
径書房さんのソフナーディアクアなど、手動再生タイプの軟水器、は、長く使うとなるとやはり「再生の手間」がついてまわります。
美肌っ子は、本当に楽で便利ですが、楽した分はお金で解決するしかありません。
※今後、さまざまな軟水器が市場に出てきて、より選択肢が増えることを期待しつつ、軟水銭湯に通いながらしばらく待つ、というのも1つの方法ですが・・・
こと軟水に関しては「迷っている時間がもったいない。気になるなら勢いで行け!」というのが私の結論であります。
くれぐれも「高いのにしょぼい」という商品にはご注意を!
決め手は「イオン交換樹脂の量」です。
それが少ないほど、たいした機能は無い(長持ちしない)というのが、簡単なチェックポイントです。
2008年04月24日 14:53
一戸建てなら、最高の軟水器はこれ!(三浦工業・軟太郎)
軟水ファンにとって、夢の全量軟水。(家中どの蛇口ひねっても軟水が出てくる)
それを実現できる条件は、今のところ唯一つ。
『一戸建てに住み、水道の大元に軟水器をつける』
実際、かみせきの実家では、その夢が実現されています。
たまーに実家帰ると、超楽チン♪
軟水器は家の外なので、お風呂にも、台所にも、邪魔なものは一切無いし。
お洗濯も、風呂ポンプつかわなくて、蛇口から軟水が出るし。
おトイレだって、軟水で流せば汚れつきにくいし。
(ウォシュレットの水も、おしりに優しいし・・・)
なにより、水周りはどこもピカピカ!
給湯器や水道設備なんかの、見えない故障も減らせるし。
まさに、軟水天国です♪
その実家で使っている軟水器が・・・
『三浦工業・軟太郎』
かなり厳しい水道局の許可を得た、認定の軟水器です。
(水道管の途中につける設備は、めちゃめちゃ審査厳しいのです。浄水器とか、お風呂用軟水器とか、蛇口の先につけるタイプは、そんなでもないんだけどね~)
●この商品の特徴は?
・一戸建て用、大容量の樹脂14リットル
(かなり高硬度・大家族でも、ざぶざぶ使えます)
・大容量のわりには、スリム
(幅が31.4センチしかない)
・電源を取って、全自動再生
(メーカー特製の塩を、タンクに入れておくだけでOK)
・その塩は、毎月勝手に送られてくる
(基本10kg分。キャンデー状だから溶け残りも無し)
・紫外線にも強く、壊れにくい
(上蓋は車のバンパーと同じ素材。かなりの完成度でしょう)
・内部はかなり高性能、樹脂も高品質
(メーカーの技術力はぴか一です)
ということで。
一戸建てに住んでいるなら、これほど便利な軟水器はありません。
やることと言ったら、4週間ごとに届いた特製塩を、蓋あけてざらっと入れるだけです。
すると、塩キャンデーが徐々にタンク内で解けて、飽和食塩水ができます。
その塩水が、数日に1回、設定した時間(真夜中とか)に、勝手に樹脂を洗浄して、すすぎまで完了しているのですよ。
『めっちゃ便利~♪』
でも・・・便利なだけではないのが、また軟水器の辛いところ。(-_-;)
●この商品の弱点は?
・値段がそれなりにする
(定価28万9千円+送料+工事費=約35万円くらいか?)
・さらに、毎月の特製塩代がかかる
(月3000円。代わりに5年間は修理無料、5年目以降は部品代のみ有償。これは保険と一緒だから入っといたら安心です。水処理機器って、いずれ絶対壊れるからさ・・・)
・もしかしたら、設置できないかも?
(家の外に置かなきゃいけないから、塀とのスペースがあるかとか。あと、下がコンクリートだと、水道管が見つからないってケースもあったな・・・)
・井戸水には、特別対応が必要
(飲める水ならOK、菌が出るなら滅菌器もつけなきゃね。あとプレフィルターでごまかせる場合もある・・・)
・塩素は取れない
(というか、取っちゃだめ。塩素は水道の蛇口から先でしか取れないのですよ。蛇口に浄水器をつければOK)
さらに、個人的な意見・・・
・水を使わなくても、勝手に再生されてしまう
(塩がもったいないです。その反面、定期的に塩水洗浄されれば、内部が清潔に保てるってメリットも・・・う~ん)
・デザインがちょっと・・・
(あくまでかみせきの美的基準ですが、ピンクってのはいかがなものか)
・ときどき、高性能な機能に不具合が・・・
(特製塩配送とセットのメンテナンス契約で、5年までは無料修理、5年目以降は部品代のみ有償なので、とにかく加入しなきゃね。契約してないと○万円かかるらしいし、修理で呼ぶ可能性は・・・ありえます)
こんなところです。
とにかく一戸建てで、長く快適に使うには、これが最高の商品ですよ。
最初にケチって、お風呂だけでいいや~とかって、もったいないと思う!
●もっと詳しく知りたい方は・・・
気になる方は、メーカーに問い合わせしてみてください。
無料で1週間、モニター機を貸し出してくれます。
(ただし遠方の方は、別の形での体感になるかもしれません)
あ、押し売りは絶対無いですよ。
その後で、しつこくされることも一切ありません。
ただ・・・
取り付けてくれて、丁寧に説明してくれて、石鹸もくれて・・・
断るとき、ちょっと心苦しい気持ちになるかもしれません。(^_^;)
申し込み先は、コチラ。
※お申し込みの際は「かみせきのホームページを見た」と言ってみてください。
何かよいことがあるかも?(ちょっぴり安くなるかも?)
●関連リンク:三浦工業・軟水器サイト
2006年11月02日 08:45
軟水デビューならこれ!低価格&安心なお風呂用軟水器(径書房・ソフナーディアクア)
軟水本で、安心して紹介できる軟水器として、最初に「ホワイトソフナー」が決まりました。
ただ、どうしてもお風呂で使うには、サイズが小さかったのです。
・お風呂で使える、ちょっと大き目の軟水器・・・3~5万円くらい
それが、絶対ほしい!
必死で考えた結果「欧米や韓国などで売られている軟水器を、日本でも使えないかな?」と思いつきました。
径書房さんが、慣れない輸入販売を始めることになったのです。
ただ、欧米の商品は、とにかくサイズが大きい!
硬度が高い地域なので、ある程度のサイズが無いと、硬度を取りきれないのです。
(日本と違って、家が広いってのもあるかな?)
韓国の商品は、良さそうなものもあるんですが、壁掛けタイプだったり、ちょっと壊れやすかったりと、その時点では良いものが見つかりませんでした。
あちこち海外のサイトを探した結果、最初は「アメリカ製」の小型工業用軟水器に注目しました。
軟水本にも紹介されている『バスソフナー』です。
●バスソフナー・レギュラー
お風呂で使える、小型の軟水器。
見た目はシンプルで無骨ですが、意外に大容量。
めんどうな再生(フィルター洗浄)の手間を減らすことができます。
輸入品を、日本のお風呂に合うように改造しました。
●バスソフナー・ビッグ
お風呂で使える、中型の軟水器
バスソフナーミニを、縦長にしたタイプ。
大家族向けです。
この2つの商品を、本に掲載することができたのですが・・・
その後も、海外の軟水器探しは続いていました。
そしてたどり着いたのが、イタリア製の小型軟水器です。
●ソフナー・ディ・アクア
小型でシンプルな構造の、とにかく安くて頑丈な軟水器です。
イタリアでは、エスプレッソマシン用に使われている軟水器。
バール(カフェバー)には、必ず1台置いてあるものです。
硬度の高いイタリアで、エスプレッソマシンをそのまま使うと、内部にある小型ボイラやノズルがすぐに石灰化して目詰まりし、故障してしまいます。
(これは日本でも同じ。エスプレッソマシンを使うときは注意しましょう)
「軟水って良さそうだけど、本当に言うほどの効果あるの?」
なんて、ちょっと迷ってたり、とにかく資金的に安いものが良いという方。
この商品なら、気軽に購入して悔いなし!ですよ。
軟水デビューするには、ピッタリの商品だと思います。
【ソフナー・ディ・アクアを使ってみた感想】
●この商品の特徴は?
・かなりコンパクト
(お風呂に置いても、あまり邪魔にならないサイズです。ちょっと大き目のプランターが置いてあるという感じ?)
・まあまあスタイリッシュ
(三浦工業の美肌っ子は、ピンク色ですが、ソフナー・ディ・アクアはシルバーの筒状で、まあ軟水器としてはシンプルな方です)
・ある程度の容量がある
(塩水再生の手間を考えても、このくらいの容量が日本のお風呂にはピッタリかな。Sサイズなら1~2人暮らし、Mサイズなら3~4人家族用、それで月1回程度の再生が必要です)
・塩水再生が、そこそこ楽にできる
(ホワイトソフナー・バスソフナーは、水中ポンプを使う再生方法。このソフナー・ディ・アクアは、水中ポンプが要りません。再生効率はポンプの方が若干良さそうですが、上蓋を開けて塩を入れて蛇口をひねるだけ・・・というのは、本当に楽です)
・とにかく安い
(今のところ、このレベルの商品でこの価格はありえません。同じ値段の商品でも、韓国製あたりとはちょっと違う・・・さすが長年イタリアで愛用されているだけあって、長期間の使用に耐えられる軟水器です)
・中身(イオン交換樹脂)の交換が簡単
(もし再生効率がガクッと落ちたら、中身を新品に入れ替えればOK。それだと何十年も使えるんじゃなかろうか・・・)
●この商品の弱点は?
・簡単とはいえ、再生は面倒
(全自動の三浦工業・美肌っ子と比べちゃうと・・・再生が自動かどうかで、お値段はかなり差が付くのよね)
・小さいとはいえ、やっぱり邪魔
(ホースが長くなるし、置き場所をちょっと考えなきゃね)
・温度のタイムラグがある
(軟水器内部に溜まった水が出るまで、時間がかかります)
・蛇口を閉めても、すぐに水が止まらない
(細かいことなんだけど、2~3秒待たないといけない)
・手元ストップのシャワーが使えない
(お風呂用の軟水器は、全部そうなんだけど、とにかく水圧かけちゃだめ!)
・お風呂の自動お湯張り機能・追い炊き機能が使えない
(シャワーから、お風呂にお湯を溜めてあげてください。ちょっと手間だけど、お風呂汚れもお肌も全然違っちゃうから)
・再生のとき、ちょっとコツが要る
(塩水が、イオン樹脂の中をまんべんなく染み渡るように、ゴロゴロ転がしてあげたらいいみたい)
・塩素除去機能はついてない
(三浦工業・美肌っ子にはついてるけど、これはついてないので、シャワーヘッドで除去しましょう)
と、こんな感じです。
石鹸の泡立ち、お肌への感触、毎日のお風呂掃除が要らないこと・・・
そういう、軟水の基本的な効果を確認するためなら、ソフナーディアクアは格安・最適ですよ♪
※詳しくは、「快適軟水生活 低価格で安心な小型家庭用軟水器」をご覧下さいませ。
2006年11月02日 07:42
マンションお風呂用で、最高の軟水器はこれ!(三浦工業・美肌っ子)
現在、ワタシの家で使っている軟水器が・・・
『三浦工業・美肌っ子』
です。
●この商品の特徴は?
・お風呂用にしては、大容量の樹脂7リットル
(かなり高硬度・大家族でも、ざぶざぶ使えます)
・大容量のわりには、スリム
(幅が16センチしかない)
・乾電池を入れて、全自動再生
(メーカー特製の塩を、タンクに入れておくだけでOK)
・その塩は、勝手に送られてくる
(6kg分。キャンデー状だから溶け残りも無し)
・ハンドルの切り替えで、硬水も軟水も使える
(右にひねれば軟水、左なら硬水)
・活性炭カートリッジで、塩素も取れる
(かなり高性能。毎月1本、600円と格安)
・内部はかなり高性能、樹脂も高品質
(メーカーの技術力はぴか一です)
ということで。
忙しい方、めんどくさがりな方には、非常に便利な軟水器です。
やることと言ったら、4週間ごとに届いた特製塩を、蓋あけてざらっと入れるだけです。
すると、塩キャンデーが徐々にタンク内で解けて、飽和食塩水ができます。
その塩水が、数日に1回、設定した時間(真夜中とか)に、勝手に樹脂を洗浄して、すすぎまで完了しているのですよ。
『めっちゃ便利~♪』
でも・・・便利なだけではないのが、また軟水器の辛いところ。(-_-;)
●この商品の弱点は?
・値段がそれなりにする
(定価12万8千円+送料5000円+消費税=13万9650円)
・さらに、毎月の特製塩代がかかる
(月2600円。活性炭付きで3200円。代わりに5年間は修理無料)
・取り付けと、セッティングがちとめんどう
(メーカーに頼むと+1万500円)
ここまでを、全部メーカーに任せると、トータル15万くらいか・・・。
(販売店経由で購入すれば、多少のお値引きがあるかもしれません)
まだまだありますよ。
・薄いけど、けっこう場所を取る
(前の部屋は、便器と浴槽がセットでした。でも、ギリギリ置けた)
・熱湯が出るタイプの蛇口にはつけられない
(温調付蛇口か、温度がマイコン管理じゃないといけない。熱湯が危険だから)
・水圧が低いマンションは、ちょっとつらい
(低水圧用のシャワーヘッドでなんとかなるかも)
・蛇口をひねっても、すぐお湯が出ない
(タンクの水が出切るまで、ちょっと時間かかる)
・自動お湯はり機能がつかえない
(硬水風呂になっちゃう。軟水風呂に入るなら、シャワーからくむしかない)
さらに、個人的な意見・・・
・お風呂に入らなくても、勝手に再生されてしまう
(塩がもったいないです。その反面、定期的に塩水洗浄されれば、内部が清潔に保てるってメリットも・・・う~ん)
・飲めない
(理由はタンクにたまった水が、数日動かないと塩素が抜けて腐るかもしれないから。
これって、他の浄水器でも同じではないかと思いますが、法律でそういうルールだからしょうがないそうです)
・デザインがちょっと・・・
(あくまでかみせきの美的基準ですが、ピンクってのはいかがなものか)
・ときどき、高性能な機能に不具合が・・・
(特製塩配送とセットのメンテナンス契約で、5年までは無料修理、5年目以降は部品代のみ有償なので、とにかく加入しなきゃね。契約してないと○万円かかるらしいし、修理で呼ぶ可能性は・・・ありえます)
こんなところです。
これだけ良し悪しありますが・・・
今のところ、マンション・アパートの浴室用軟水器では、これが一番高級品かなぁと思います。
たぶん、長く使う分には、悪くない商品なんじゃないかと。
特に、OL時代・・・
・一人暮らしで
・死ぬほど働いてて
・めんどくさがりな
ワタシにとっては、これくらいケアが行き届いた軟水器が必要だったので。
本当に、今でも愛用してます。(楽で長く使えるのが一番♪)
●もっと詳しく知りたい方は・・・
気になる方は、メーカーに問い合わせしてみてください。
無料で1週間、モニター機を貸し出してくれます。
(ただし遠方の方は、別の形での体感になるかもしれません)
あ、押し売りは絶対無いですよ。
その後で、しつこくされることも一切ありません。
ただ・・・
取り付けてくれて、丁寧に説明してくれて、石鹸もくれて・・・
断るとき、ちょっと心苦しい気持ちになるかもしれません。(^_^;)
まあ、美肌っ子モニターの体験談でも読んでみてください。(ちょい古めだけど)
申し込み先は、コチラ。
※お申し込みの際は「かみせきのホームページを見た」と言ってみてください。
何かよいことがあるかも?(ちょっぴり安くなるかも?)
●関連リンク:三浦工業・軟水器サイト
2005年09月11日 17:28
軟水をキッチンで使うならこれ!飲んでもOKな軟水器(径書房・ホワイトソフナー)
このたび、軟水の本を書いてみたのですが・・・
「日本には、自信を持ってオススメできる軟水器が、あまりにも少ない!」
ということに、あらためて驚きました。(2005年の時点でね)
欧米や韓国などでは、軟水器といえば当たり前の商品で、ホームセンターにたくさんの種類が売られていると聞きます。
それに比べて、日本では、選択肢が少なすぎます。
三浦工業製の軟水器「軟太郎」「美肌っ子」のように、良い商品もあるのですが、価格がある程度高くなってしまうので、
「気軽に試してね♪」
・・・と言うわけにもいきませんし。
かといって、安い商品だと、ちゃちなものや、水漏れの不安がある商品だったり。
(あまり大きな声では言えないのですが、ちょっとアヤシイ効果をうたった商品もあり・・・)
そこで!
軟水本の出版社である、径書房さんに協力いただき、「新しい軟水器」を作ってくれる会社を探してみました。
メーカーの方も、「軟水器?それは面白い話だね」と言われます。
みなさん、前向きに考えてはいただけるんですが、最後は、どうしてもお金の問題が立ちはだかりました。
しかし・・・
あるメーカーさんが「作れるよ」と言ってくれました。
なぜかというと、その会社はもともと、浄水器を作っていました。
それを改造すれば、お金がかからず新しい軟水器を作れるというのです。
私たちの希望は、
・気軽に試せる、かなり小型の軟水器・・・3~4万円くらい
という、かなり厳しいものでした。
現時点では、市場に出回っている商品の半額以下というレベルです。
『価格破壊しなきゃ、軟水器は広まらないでしょう!』
という、強い信念のもとに、新しい軟水器を作りました。
できあがったのは、浄水器のフィルターを軟水用に加工した、白くてスリムな軟水器。
●ホワイトソフナー
キッチンや、洗面所で使える、小型の軟水器。
めんどうな再生(フィルター洗浄)を、水中ポンプを使うことで半自動化しました。(特許申請中?)
日本のメーカーさんに作っていただきました。
この商品は、当初の目的である、価格の問題をクリア!
・・・といっても、力技です。
普通の会社では、販売利益が出ないくらい、ギリギリの値段なのです。
だから、売ってくれる販売店が見つかりませんでした。
結局、半年間限定で、出版社さんから発売されることになりました。
(半年後、若干の値上げをしつつ、まだ径書房さんから販売が続いています)
【ホワイトソフナーを使ってみた感想】
●この商品の特徴は?
・かなりコンパクトで、スタイリッシュ(?)
(台所に、浄水器と一緒に並べて置けます)
・キッチンの蛇口に取り付け/取り外しが簡単
(完全に、浄水器と同じ取り付け方法だからね)
・飲んでもOK
(この条件をクリアできてるのって、なかなか無いのですよ)
・もちろん、キッチンの洗い物にも重宝
(ガラスの水垢や、キッチン用に石鹸を使っているなら最適。石鹸ではタブーの「溜め洗い・溜めすすぎ」ができちゃう☆でも、つるっとすべるので注意)
・お米をとぐのにピッタリ
(もちろん、炊くのにも・・・ふっくら仕上がります)
・浄水器と併用できる
(軟水にして浄水にする、水道水を2つの装置に通すって感じ?ビルトイン浄水器の場合はちと面倒・・・水道屋さんに相談してね)
●この商品の弱点は?
・樹脂の量が少ない
(つまり、再生の頻度が高い・・・コンパクトサイズの軟水器には仕方ないことです。ざぶざぶ使わなきゃ大丈夫だけど、月2回くらいの塩水再生がめやすかな?)
・やっぱり邪魔
(卓上型の浄水器を1つ使ってると、2つ並ぶことになる・・・)
・洗面所につなげにくい
(キッチンの蛇口なら9割付くのですが、洗面所の蛇口って変な形してたりして、付かないときもあります。角型の蛇口とかね)
・洗面所に置きにくい
(つなげたとしても、スペースの問題が・・・)
・再生が、ちょっと手間
(といっても、バケツや洗面台に塩水をつくって、そこに水中ポンプを入れて電源ONして放置。楽なんだけど、めんどくさがりやだからつい後回しに・・・)
・水中ポンプの寿命が不安
(塩水吸い込んでぐるぐる回してるうちに、いつか故障しますよ。この手の装置に、故障は避けられないことです。もちろん壊れたらコストもかかります)
と、こんな感じですが、キッチンに置けて、飲めて、可愛い軟水器はこれしかないって感じです。
我が家(賃貸マンション)では手放せないですよ♪
※詳しくは、「快適軟水生活 低価格で安心な小型家庭用軟水器」をご覧下さいませ。
2005年08月31日 21:07
軟水器の、メリットとデメリットは?
軟水器には、メリットが非常に多いです。
そのメリットのほとんどは、
『石けんカスが発生しない』
ということに由来します。
つまり、洗剤とセットで使ったときに、一番良くわかるということです。
・肌トラブルが防げる
・髪がさらさらになる
・洗濯物がキレイになる
・食器がピカピカになる
など・・・。
その他、洗剤とセットで使わなくても、良いことがあります。
・お風呂のお湯がやわらかく、温泉のようになる
・水周りが、水垢で汚れない
・加湿器の受け皿が、白いカリカリがつかない
これらのメリットは、主に「水を温めてお湯にする」ときに起こります。
硬度成分は、加熱すると固まってこびりつく、という性質があるので、このようなメリットが生まれるというわけです。
さて・・・。
「軟水器が良いことは分かったが、デメリットはないの?」
と、良く質問をいただきます。
世の中には、お水関係の商品がたくさん出回っており、その中には効果があるか微妙なものもあります。
そんな中「軟水器のデメリットは?」と質問されるのは、非常に賢い消費者のあり方だと思います。
まず、一番大きなデメリットは、メンテナンスが必要なことです。
そのメンテナンスとは、フィルターの洗浄です。
軟水器の中のイオン交換樹脂は、ある程度の硬度成分をくっつけたら、
「もうこれ以上くっつかないよ~」
となります。
すると、もう軟水が出なくなり、硬水のまま通過してきます。
そうなったときのことを『硬度漏れ』といいます。
硬度漏れしたら、軟水器を洗浄しなければなりません。
洗浄には、塩(塩化ナトリウム)を使います。
だいたい10%くらいの濃度の塩水ですすいであげると、くっつけた硬度成分を離して、きれいな状態に戻ります。
その洗浄を「再生」といいます。
【軟水器のメンテナンス】=【硬度漏れ】→【塩水で再生する】
この「再生」は、ちょっとした手間です。
なるべくなら大容量の軟水器を使って、再生の頻度を減らしたいもの。
しかし、大容量の軟水器を置くとなると、それなりのスペースが必要です。
『どちらを取るか?』
そんな選択を迫られたとき、私は迷わず、
「マメな人は小型(再生が多い)、マメじゃない人は大型(再生が少ない)」
とアドバイスしています。
また、軟水器は「再生がめんどう/大きくて邪魔」ということ以外にも、ちょっとしたデメリットがあります。
・水圧が低い地域(マンションなど)では、水圧が低下する
・軟水器の中に、ある程度の水がたまるので、お湯がすぐにでてこない
・お風呂の自動お湯はり機能があると、使えなくなる
(軟水はシャワーからしか出てこないので、軟水風呂に入るにはシャワーでお湯をためることになります)
これらは、使っていくうちにだんだん慣れてしまう可能性があります。
デメリット以上に、メリットを感じた方にとって、軟水器は手放せないものになるでしょう。
2005年08月31日 21:02
軟水器のフィルターって、どんなしくみ?
浄水器は、主にゴミや塩素を取り除きます。
フィルターには、目の細かい網や、活性炭が使われています。
軟水器は、硬度成分(カルシウム&マグネシウム)を取り除きます。
フィルターには『イオン交換樹脂』という成分が使われています。
その『イオン交換樹脂』とは、いったいどんなものでしょうか?
※イオン交換樹脂には、いろいろなタイプがありますが、ここでは「家庭用軟水器」に使用されるタイプのものについてお話します。
イオン交換樹脂の見た目は、まるで数の子(またはとびっこ)のような、小さくて黄色っぽい粒粒です。
粒を拡大してみると、スカスカした網目の構造になっていて、表面積はとても広いです。
その表面には、最初ナトリウム(塩ではありません)がくっついています。
ところが、カルシウム&マグネシウムが来ると、ナトリウムを離して、代わりにカルシウム&マグネシウムをくっつけます。
そのしくみを「イオン交換」といいます。
【イオン交換】=【ナトリウムを離す】&【硬度成分をくっつける】
水に溶けている硬度成分は、サイズがとても小さいので、浄水器の網目には引っかかりません。
硬度成分をキッチリ取り除くには、イオン交換をするのが一番なのです。
このしくみを使って、まろやかな軟水をつくる浄水器も売っています。
(ブリタという、ポット型の浄水器が有名ですね)
口当たりがよく、まろやかで、お腹にやさしいのは「軟水」です。
お茶にしたり、ご飯を炊いたり、煮物をするのにも「軟水」の方が向いています。
硬度成分は、素材の味を邪魔してしまうという特徴があるのです。
だから、軟水器の水を飲んでも、基本的に問題はありません。
ただし、イオン交換樹脂にはいろいろな種類があります。
軟水器によっては「飲み水に使わないでください」とうたったものもあるので、注意が必要です。
●まとめ!
軟水器は、硬度成分(カルシウム&マグネシウム)を取り除きます。
フィルターには『イオン交換樹脂』という成分が使われています。
イオン交換樹脂が、硬水を軟水に変えるしくみを「イオン交換」といいます。
【イオン交換】=【ナトリウムを離す】&【硬度成分をくっつける】
水に溶けている硬度成分は、サイズがとても小さいので、浄水器の網目には引っかかりません。
硬度成分をキッチリ取り除くには、イオン交換をするのが一番なのです。
このしくみを使って、まろやかな軟水をつくる浄水器も売っています。
2005年08月31日 21:00
肌にやさしい軟水を、自宅で作れる「軟水器」とは?
軟水Q&Aでは、軟水の代わりに、市販されているペットボトルの純水(赤ちゃんの水)を使う方法をご紹介しました。
でも、毎回購入すれば、高くついてしまいます。
これは、飲料用のミネラルウォーターでも一緒ですよね。
ペットボトルで購入すれば高くつくので、浄水器を購入する方もいます。
軟水を、自宅で気軽に手に入れたい場合は、
『軟水器』
という装置を使うことになります。
軟水器とは、英語で「Water Softener」(ウォーターソフナー)と言います。
硬度の高い海外では、浄水器と同じくらい一般的な商品です。
(試しに「Water Softener」でインターネット検索してみてください。海外の軟水器紹介サイトが、たくさんヒットします)
軟水器の使い方は、浄水器と似ています。
水道の蛇口に取り付けて、水道水を通過させるだけです。
すると、水道水の硬度成分(カルシウム&マグネシウム)が取り除かれた、硬度ゼロの軟水(ソフトウォーター)になって出てきます。
ただ、浄水器と大きく違う点が1つあります。
軟水器は、飲み水ではなく、洗う水を処理する機械なので、ある程度の大きさが必要だということです。
そして、取り付ける場所も、お風呂や洗面所がメインになります。
【浄水器】=【塩素やゴミを取り除く】=【飲み水用】
【軟水器】=【硬度成分を取り除く】=【洗い水用】
その軟水器ですが、日本ではまだあまり知られていません。
オススメできるような商品の種類も、数えるほどしかありません。
そのため、自分の家の浴室や、洗面所のスペースにぴったり合うような軟水器を探すのは、ちょっと大変です。
ただ、『軟水銭湯』がだんだん増えているように、家庭用軟水器も、これから日本に普及していくものと思われます。
●まとめ!
軟水を、自宅で気軽に手に入れたい場合は、『軟水器』という装置を使うことになります。
日本では、まだあまり知られていませんが、硬度の高い海外では、浄水器と同じくらい一般的な商品です。
【浄水器】=【塩素やゴミを取り除く】=【飲み水用】
【軟水器】=【硬度成分を取り除く】=【洗い水用】
日本にも『軟水銭湯』がだんだん増えているように、家庭用軟水器も、これから日本に普及していくものと思われます。
2005年08月31日 20:47