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軟水器のフィルターって、どんなしくみ?
浄水器は、主にゴミや塩素を取り除きます。
フィルターには、目の細かい網や、活性炭が使われています。
軟水器は、硬度成分(カルシウム&マグネシウム)を取り除きます。
フィルターには『イオン交換樹脂』という成分が使われています。
その『イオン交換樹脂』とは、いったいどんなものでしょうか?
※イオン交換樹脂には、いろいろなタイプがありますが、ここでは「家庭用軟水器」に使用されるタイプのものについてお話します。
イオン交換樹脂の見た目は、まるで数の子(またはとびっこ)のような、小さくて黄色っぽい粒粒です。
粒を拡大してみると、スカスカした網目の構造になっていて、表面積はとても広いです。
その表面には、最初ナトリウム(塩ではありません)がくっついています。
ところが、カルシウム&マグネシウムが来ると、ナトリウムを離して、代わりにカルシウム&マグネシウムをくっつけます。
そのしくみを「イオン交換」といいます。
【イオン交換】=【ナトリウムを離す】&【硬度成分をくっつける】
水に溶けている硬度成分は、サイズがとても小さいので、浄水器の網目には引っかかりません。
硬度成分をキッチリ取り除くには、イオン交換をするのが一番なのです。
このしくみを使って、まろやかな軟水をつくる浄水器も売っています。
(ブリタという、ポット型の浄水器が有名ですね)
口当たりがよく、まろやかで、お腹にやさしいのは「軟水」です。
お茶にしたり、ご飯を炊いたり、煮物をするのにも「軟水」の方が向いています。
硬度成分は、素材の味を邪魔してしまうという特徴があるのです。
だから、軟水器の水を飲んでも、基本的に問題はありません。
ただし、イオン交換樹脂にはいろいろな種類があります。
軟水器によっては「飲み水に使わないでください」とうたったものもあるので、注意が必要です。
●まとめ!
軟水器は、硬度成分(カルシウム&マグネシウム)を取り除きます。
フィルターには『イオン交換樹脂』という成分が使われています。
イオン交換樹脂が、硬水を軟水に変えるしくみを「イオン交換」といいます。
【イオン交換】=【ナトリウムを離す】&【硬度成分をくっつける】
水に溶けている硬度成分は、サイズがとても小さいので、浄水器の網目には引っかかりません。
硬度成分をキッチリ取り除くには、イオン交換をするのが一番なのです。
このしくみを使って、まろやかな軟水をつくる浄水器も売っています。
2005年08月31日 2005年08月31日 21:00