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日本は軟水、海外は硬水って本当?
以下、ごくごく簡単な硬度データです。
参考程度にうけとめてください。
(はっきりいって、ずいぶん昔の文献データなので、
信憑性は低いです。硬度は日々変化してますからね~)
国 | 都市名 | 硬度(mg/l) |
---|---|---|
ドイツ | ミュンヘン | 271 |
ローテンブルグ | 298 | |
ガルミュシュ | 235 | |
スペイン | バルセロナ | 488 |
マドリッド | 29.6 | |
フランス | パリ | 305 |
イタリア | ミラノ | 251 |
イギリス | ロンドン | 302 |
デンマーク | コペンハーゲン | 372 |
日本 | 京都 | 37.7 |
東京 | 90.3 |
日本の硬度平均値が50~60ってことを考えると、
いかにヨーロッパの硬度が高いかってのが分かる・・・
でも、中にはスペインみたいに、場所によって全然硬度が違う国もある。
というか、ヨーロッパでもどこでも、場所によって硬度が変わるのは
あたりまえの話なのです。
硬度が高いかどうかの、ごく簡単な見分け方は、
(1)大陸なら硬水、島国なら軟水
イギリスでも、島の方は軟水になります。
だからヨーロッパでは、イギリス=軟水の国=紅茶が美味しいと言われているそう。
オーストラリア・ニュージーランドあたりは、日本と同じか若干硬水ってくらいです。
(2)島国でも、サンゴ礁の島なら硬水
これは、日本でも沖縄が硬水地域なことから良く分かります。
沖縄付近の島の、ちょっとハイクラスなホテルには、
ほとんど軟水器がついて硬度10以下に落としてます。
(3)大陸でも、温泉地なら軟水
海外にはえらく長い河がありますが、そういう河の水はほぼまちがいなく
硬水です。だから中国とかも硬水。
ヨーロッパで局地的に軟水がわくとしたら、だいたい温泉水です。
(温泉でも、いろんな種類があって、硬水の温泉もあります)
・・・という感じなのですが。
正直、硬度は測定してみないと、なんともはっきりわかりません。
●海外旅行で、気をつけることは?
もし海外旅行をするときには、その土地の水質を事前に調べていきましょう。
が硬ければ硬いほど、肌も荒れやすい・・・です。
それは仕方が無いことなんだと覚悟して出かけましょう。
(運よく、今より硬度が低いところに出かけたらラッキーですね。
アメリカのニューヨークなんかは、硬度が20しかないようです。
旅行に行った知人に水を汲んできてもらって測定したので確実です)
水のせいで肌が軽く荒れるだけなら、一時的なダメージなんですけど、
荒れた肌に、紫外線やら睡眠不足やらが重なると、
肌の老化、しわ・しみなどの、まったく欲しくないお土産を
持って帰ることになるかも・・・
とにかく、紫外線対策は第一優先です。
日焼け止めももちろんですが、塗りむらとかって避けられないでしょ。
そのために、日本にいるうちに、木陰でちょっぴりだけ
肌を紫外線にさらしておくのも有効。
(肌が真っ白なもやしっ子が、いきなり強い紫外線をバリバリ浴びると、
ダメージが大きいのですよ)
もし、日本(軟水地域)→海外(硬水地域)へ出かけるなら、水質対策が必要です。
水質を変えることはできないので、なるべくダメージを防ぐってことで・・・
とりあえずの対策は、
「日本で使っていた石けんを使わない」
ということでしょうか。
もし、日本で使っていてちょうどよい石けんを、海外の硬水地域で使ったら、
泡は立たないし、すすいだ瞬間キュキュッ・・・どころじゃなく、
ガビガビッと、石けんカスが顔にへばりつきます。
(一度、エビアンで顔を洗ってみると、その感覚が分かりますよ・・・)
石けん派の方なら、より硬度が高い水でも泡立つ(対硬水性が高い)
ココナツ(ヤシ)油ベースの石けんを持っていくとか。
石けんにこだわらない方は、硬度に左右されないタイプの合成界面活性剤を
使った洗顔料などを持っていきましょうね。
(洗浄剤は、判別難しいかもしれませんが、使ってみて、つっぱらないでぬるつくタイプね)
あと、保湿は必要以上にしっかりと。
水の違いで、想像以上にお肌カサカサになる可能性がありますからね。
(水にカルシウムが多いということは、細かな研磨剤がたくさん溶け込んで
いるようなイメージです・・・)
もし、我慢できないようでしたら、海外で手に入る軟水(または精製水など純水)系の
ミネラルウォーターで肌をすすぐというのも、一つの手です。
長期滞在されるときは、軟水器(Water Softener)を使うと良いでしょう。
軟水器があると、洗い物やお掃除にも役立ちますからね。
※日本の、自分の住んでいるエリアの硬度が知りたい!という方はこちら
2006年07月02日 2006年07月02日 14:19