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手作り化粧品についての注意点【2008.6.5】
軟水本こと「ソフトウォーターブック」にもほんの少し掲載してある、手作り化粧水のレシピ。
出版後も、さまざまな勉強を重ねてきました。
現在では、より良い成分を入れて、100%手作りしています。
しかし、手作りコスメというものについては、メリット・デメリット両方あるなぁと思っています。
特に、肌トラブルの方に対しては、安易な手作りはお勧めしていません。
ということで、デメリットをお伝えします。
まずは「食品」をコスメに転用することについて。
『食べられるもの=安全』ではありません。
食べることと、肌に触れることは、全く違います。
(それは、硬水を飲んだときと、肌に触れるときでは、作用が違うのと一緒ですね)
例えば、アロエについて。
よく、切り傷に塗ったりという民間療法もありますが、生の「アロエ」にはアレルギー成分があります。
実際に使ってみて問題ないから・・・という方もいるかもしれませんが、もし敏感肌の方でアロエを使って手作りしたなら、市販の化粧品原料「アロエエキス」が無難です。
あと、防腐剤代わりによく使われるのが「お酒」または「エタノール」です。
アルコールも、肌に合う合わないがありますね。
特にお酒の場合、濃度が薄くなってしまうので、夏場はとくに防腐力に注意が必要ですね。
pH調整の意味で、レモン汁などを入れる方もいるようですが、濃度が微妙なのでクエン酸を使われた方が無難かもしれません。
その場合も、きちんとpHメーターで測定して、4~6くらいに調整できればいいのですが、手作りの場合なかなか難しいところです。
※生レモンについては「光毒性」が心配されがちです。
使われている方は、一度検索してみてください。
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手作りするということは、それなりの知識(科学的根拠)が必要だと思います。
使ってみてダメだった(=肌が荒れた)という結果でもよければかまわないのですが・・・
と、ネガティブな意見を強めに書かせていただきましたが、手作りが安価&自分の好みで調整できるというメリットは捨てがたいと思っています。
まずは、手作りコスメについて、詳しい本やサイトをじっくり読まれたらいいと思いますよ。
【注意】
手作り化粧品を人にゆずるのは、薬事法で禁止されています。
お金もらわなくてもNGです。
抜け穴は「雑貨扱い」というやつで、人の肌に使わないという説明書きをつけることでしょうか・・・
手作り石鹸は、雑貨扱いで取引されたりしていますが、それも微妙なラインですね。
結局、人にあげて肌トラブルがあった場合、責任がどこにあるか?という問題に繋がります。
企業であれば、さまざまな試験、品質管理、PL法遵守など、コストがかかっているかわりに、何かあったら責任を取ってくれますが、手作り品はそうもいきません。
ということで、手作り品は「基礎知識をしっかり学んだ上で、自分で使う」ということが基本だと思います。
2008年06月05日 2008年06月05日 19:08